青森県と秋田県にまたがる十和田湖から大自然の中を流れる「奥入瀬川渓流（おいらせ）」に行って来ました。

スタート地点は、青森県十和田市の十和田湖東岸の子ノ口（ねのくち）にレンタカーを止めてバスを経由して訪れた石ヶ戸（いしげど）。

約8.9キロの大自然が気持ち良い散策道を歩いて来たので実際に歩いてみた感想や道中で出会った美しい緑と渓流の写真をご紹介します。

奥入瀬渓流 バス停と散策準備

子ノ口（ねのくち）のバス停前にある無料の駐車場にレンタカーを止めて、バス停から石ヶ戸へ。

散策道の途中にはお手洗いはありましたが、子ノ口または石ヶ戸で一度済ませておくのが吉。

道中には自販機やショップは全くないのでドリンクなどを用意しておくこともお忘れなく。子ノ口・石ヶ戸のどちらにも売店がありました。

奥入瀬渓流 石ヶ戸〜子ノ口 8.9キロ 散策

石ヶ戸から子ノ口に向かって散策することを決めたのは渓流の流れに向かいながら景色を楽しめるから。

石ヶ戸をスタート地点にすることで渓流の流れ落ちるシーンをより美しい状態で眺めながら散策できます。

スタート地点からテンション高まる深い緑に囲まれた美しい渓流。

木々に覆われている散策道は空気が澄み、風通しも良く残暑ながらも心地良く歩けます。

散策道は今回のゴール地点の子ノ口までほぼ舗装されているので歩きやすく、初めての散策も迷うことなくスムーズに進めるので安心。

散策道の道中には見所ポイントがあり、そこも見落とさないように歩くとより楽しめます。

最初の見どころ「石ヶ戸の瀬」を始めとし、「馬門岩」や「阿修羅の流れ」など立て続けに見所が出現。

名のついたポイント以外にも非日常的空間が先の先まで続いているので終始感動しっぱなし。

こんなにも緑が深い場所がほかにあるのか、というぐらいに美しく、また道と渓流の高さがほぼ同じ高さにあるのも珍しくより近くで感じられる魅力があります。

見所ポイントが多いので立ち止まっては写真を撮り、その時間がまた散策に慣れてない私にとっては良い休憩時間に。大自然の中を流れる滝も発見。

疲れた身体に嬉しい「千筋の滝（ちすじ）」、「雲井の滝（くもい）」が涼と癒しをもたらします。特に雲井の滝はダイナミックで迫力もあり見応えありました。

日本有数の豊かな大自然が手付かずのまま保存されている奥入瀬渓流だからこその景色も歩いていると目に飛び込んで来ます。

岩の上にそびえ立つ、まるで飛行石がラピュタを空の上に運んでいるような姿にも見えるラピュタ岩や木の幹を覆う苔の絨毯。

手付かずのまま保存されているからこその光景を探しながらゆったりと歩く時間も楽しく、究極の癒しを肌で感じながら先へと足を進めます。

奥入瀬渓流 魔の約2.4キロ

雲井の滝から玉簾の滝までの約2.4キロ。

石ヶ戸から雲井の滝までは約2.6キロで難なく歩けたのに、ほぼ距離の変わらない2.4キロの区間は名所も減り次第に足に疲労が蓄積。

奥入瀬渓流に到着したばかりの頃の感動を維持することはできず、スタートして約5キロ、ほぼノンストップで歩いて来た私は足取りが重くなりかなり苦戦しました。

苔が一層美しく世界観を作る・ジブリに出てきそうな深い木々に囲まれた散策道を進みます。

そして、疲れのあまり道中にあった名所「玉簾の滝」を完全に見落としました。（注：散策道とは道路反対側に滝）

立て続けの名所・滝に気持ちも回復

玉簾の滝を通過した先に「白糸の滝」・「不老の滝」・「双白髪の滝」と連続して滝の姿を捉えます。

前述の「雲井の滝」のように身近で感じられる滝ではないものの重い足取りに刺激をもたらすには十分すぎるパワーをもらいました。

そして再び滝の姿を捉えます。「九段の滝」です。

さらに足を進め…

その先には奥入瀬渓流を調べていると必ず目にする「銚子大滝」が待っています。

他でもあまり見ない幅約20メートルの横に長い迫力のある滝です。下から横からと比較的そばで滝のマイナスイオンを感じることができます。

ゴールまであと約1.4キロ！

銚子大滝を抜けたら子ノ口までは約1.4キロ。

木々の隙間から五両の滝を確認してあとはひたすらゴールを目指して散策道を進みます。

最初から最後まで新緑のような鮮やかな深い緑の世界と真横を流れる美しい渓流の音に心奪われ、ゴールが近づくにつれて終わる寂しも湧いてきます。

途中で離脱したくてもバス停のある場所まで進まなければやめられない奥入瀬渓流（タクシーは走っていないため捕まえることは難しい）。

ゴール地点すぐそばには十和田湖の水をせき止めている「子ノ口水門」もあり、これが見えてくるとゴールはすぐそこ。

子ノ口の前を走る道路に繋がる階段が見えた瞬間に達成感が溢れ、喜びと安堵。人生初の8.9キロは長いようで短く青森観光の中でも苦労したかいもあり濃厚で一生の思い出となりました。

足や体力に自信のない方は無理せずに道中に設けられたバス停も利用しながら、コースを事前にチェックして可能な範囲で奥入瀬渓流をお楽しみください。本当に素敵な観光スポットです。

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